書き物や発表資料における基本的な注意点や知っておくと便利なこと

マナーや言葉遣いが悪いと,それだけで悪い印象を持たれてしまうことが人付き合いではあります. 書き物や発表資料にも同じことがいえます. 多くの人が「普通はこうだろう」と思っているスタイルに従っていないというだけで, 「丁寧に書かれていない」「信用できない」という印象を持たれかねません. 「正しく」「分かりやすく」書くことが本質で, それに比べて以下に挙げる事柄の多くは本質的ではない小さなことかもしれません. しかし,その小さなことによって読みづらくなったり, 正しく読み取ってもらえなかったりすることもあります. 少し気をつけるだけで読みやすさや印象が向上するポイントであると思ってご活用ください. もっと本質的な,正確さ・分かりやすさや・構成などを含め,どんなふうに書いたらいいかについては, たとえば杉原先生の「どう書くか」[杉原2001]などをご参照ください.
以下では,論文添削や発表練習において頻繁に指摘することなどを挙げておきます. 中でもとくに頻繁に指摘することには「」をつけています(単純に「指摘する頻度が高い」と私が感じるというだけで, 印がついている(いない)所は重要である(でない)ということではありません). 配付資料のテンプレートは LaTeXで論文や配付資料を作る際のサンプルですが, この中にも初歩的な注意事項を書いていますので一読をお願いします. こちらのメモLaTeXに関するメモもご覧ください.
以下の[G001]などは単に項目のラベルで, 項目を参照したい時に使うためにつけたものです. また,「"本ページのURL"#G001」のようにURLを書くと直接リンクできます. 番号は順番通りとは限りません.
まずはごく基本的なことから. 以下は体裁や基本的な約束ごとに関する注意事項や知っていると便利なことです. 以下はLaTeXで文章を書く場合の注意事項や知っていると便利なことです. (LaTeXのコマンドの前に付けるバックスラッシュがブラウザーに よっては円マーク「¥」に見えることもあるようです.) 以下は英語に関することです. こちらのメモもご覧ください. 以下は日本語に関することです. こちらのメモもご覧ください. 以下は発表スライドや発表に関することです.
言葉は社会現象であり,人によって自然/不自然に思える表現も様々であると思います. 実際,上で「よくない」と指摘した書き方の中には多くの人がその書き方をしていて, いずれ市民権を得るかもしれないものも含まれています. また,一部は主観で書いたところもあります. それでも, 多くは「これに従っておかないと違和感を覚える人が少なからずいる」と思われる事柄を書いたつもりです. 一定数の人が取り入れていて市民権を得ていると思われる書き方であっても, 違和感を覚える人が少なからずいるのであれば, 前者によほどのメリットがない限りやはり避けておく方が無難であると思います. ご意見やご指摘等あればお知らせください.
参考資料:


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