sendmail-8.9.3

目次

sendmail の入手
sendmail のコンパイル
sendmail のインストール

1. sendmail の入手

次のファイルを入手します．

ここで (2) は (1) が改変されていないことを確認するための PGP による電子署名です． "Sendmail Signing Key/1998 <sendmail@Sendmail.ORG>" に対応する公開鍵は次の URL から入手できます．

http://www.farcaster.com/

2. sendmail のコンパイル

2-1. パッケージの展開

sendmail のパッケージは tar + gzip 形式でアーカイブされています．これを次のように解凍・展開します．

% gunzip sendmail.8.9.3.tar.gz
% tar xvf sendmail.8.9.3.tar

または

% gunzip -c sendmail.8.9.3.tar.gz | tar xvf -

でも同様です．GNU tar が使える場合は

% tar zxvf sendmail.8.9.3.tar.gz

でもＯＫです．
すると，sendmail-8.9.3 なるディレクトリが作られます．今後は sendmail-8.9.3/src ディレクトリ上で作業をします．

% setenv SENDMAIL     sendmail-8.9.3
% setenv SENDMAIL_SRC sendmail-8.9.3/src

としておくと便利かもしれません．
次に WIDE パッチを用意します． gunzip を用いて (3) を展開します．そして次のようにパッチをあてます．

% cd $SENDMAIL_SRC
% patch -p2 < ../../sendmail893-3.2W.patch

あるいは予め展開しておくのが面倒なら

% cd $SENDMAIL_SRC
% gunzip -c ../../sendmail893-3.2W.patch.gz | patch -p2

でもＯＫです（私はいつもこうしてます）．

2-2. Build する前にソースをいじる

OS が FreeBSD や Linux のときは [2-3. Build する] へジャンプします． SunOS5.2(Solaris2.2) のときは少しばかりソースを編集しなければなりません．こちらを参照して下さい．

2-3. Build する

いよいよ Build します．$SENDMAIL_SRC ディレクトリにいることを確認して

% sh Build

で一発ＯＫ（のはず）です．この作業によりライブラリがリンクされ， $SENDMAIL_SRC/obj.xxx.yyy.zzz なるディレクトリ中に sendmail バイナリが作られます．ここで xxx/yyy/zzz は

xxx == % uname -s （オペレーティングシステムのシステム名）
yyy == % uname -r （オペレーティングシステムのリリース）
zzz == % uname -m （コンピュータのハードウェア名）

です．

3. sendmail のインストール

$SENDMAIL_SRC/obj.xxx.yyy.zzz 以下に作成された sendmail バイナリを慣例的に以下のディレクトリに移します．

SunOS5.x --> /usr/lib
SunOS4.1.x --> /usr/lib
FreeBSD --> /usr/sbin
Linux --> /usr/bin

しかし，シェルスクリプト Build を用いて簡単にインストールすることができます．

% su
# sh Build install

これで static link されているバイナリも一緒にインストールされます．

平田研では /usr/{lib,sbin,bin}/sendmail.8.9.3 という名前で実態を置いてあります．インストール後，次のように sendmail という名前で symbolic link を張っておきます．

% su
# cd /usr/lib
# ln -s sendmail.8.9.3 sendmail

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