TRAVEL STORY6

サイパン

H6.7.14 - H6.7.18

     サイパンでの生活の3日目、少し離れたロタ島に足を延ばすことに
     しました。そこはサイパンからでもグアムからでも小型飛行機で30分
     ほどのところにあります。グアムからの訪問者はパスポートを忘れずに。
     飛行機が苦手な私たちはいつもの通りひきつった顔で搭乗しました。
     まあ、短い時間のフライトだったので、その顔も短時間で終わりましたが。

     ロタ島では海水浴がお勧めなのですが、私たちはあえてそれを実行せず、
     植物園ツアーに出掛けました。日本では滅多に見られない植物を見ることが
     でき、また10種類ほどのフルーツの試食もあり、けっこうこれもお勧め
     できるものです。

     さて、その夜はサイパン最後の夜ということで、リッチにホテルで鉄板焼
     ディナーを予約してありました。夕方までロタ島で過ごし、サイパンに
     戻るために空港に着いたとき、悲劇は起こったのです。

     添乗員さんは「みなさんはあの飛行機が飛び立った後のもう一つ後の
     飛行機でサイパンに帰ってもらいます。」と空港内待ち合わせ室で
     外を見ながら説明してくれました。
     そのときです。着陸しようとしている1機の小型飛行機が目に入りました。
     しかし、着陸するにはあまりにも角度が急過ぎるのです。
     「あっ、危ない!!」「きゃあーっ!!」その声の中、その飛行機は直角に
     地面に突き刺さり、前のめりに倒れたのです。

     待合室にいる人が呆然と見ている中、何十人もの空港関係者たちが
     その飛行機に駆け寄りました。そこに先ほどの添乗員さんが言いました。
     「みなさん、ご覧のように飛行機が墜落いたしました。もうしばらくお待ち
     ください。」
     私はこの言葉で初めてこれが墜落事故なのだと我に返ったのです。

     幸い速度が出ていなかったので爆発も炎上もせず、乗組員も全員怪我1つ
     なかったそうです。しかし、この事故のため空港は2時間弱閉鎖となり、
     私たちは予約してあったディナーに間に合いませんでした。でも、もし
     これがもっと悲惨な事故だったなら、私たちはその日サイパンに戻れな
     かったかもしれないのです。

     今まで幾つかの旅行に出掛け、幾つかのハプニングがありましたが、
     これほど事が大きく、かつ衝撃の大きかった出来事はありませんでした。

     この後、ますます飛行機が苦手になったのは言うまでもありません。




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